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色々あって地球に住み着いたスペースルーラーズご一行。一部の人達は、地球の習慣の勉強に熱心だったりします。 「地球にはバレンタインデーと言う行事がある。毎年二月十四日、愛を告白しあってプレゼントを贈る、と言うものだそうだ。特に日本、では女性が告白ついでにチョコレートを贈る日として有名だ」 雑誌を片手に、講師のような口ぶりで語るサターンに、耳を傾けていたマーキュリーはぽつりと呟きます。 「チョコレートね……そういえばネプチューンの奴が、手作りチョコを貰えるって小躍りしていたな。でもあいつのコレって、両手武器になっている奴だろ。……どうやって手作りするんだ？」 他人の恋仲の進展なんぞは本来どうでもよいのですが、いささか好奇心をそそられたので、二人は台所に行ってみることにしました。 話を聞き聞き、辿り着いた台所からは確かに甘く強い香りが漂っていて、その中心に、問題の青くて丸っこいロボットが立っていました。 「……発射口に箸を突っ込んでかき回して……今度は包丁に代えてチョコを刻み始めた……」 「なんか上手に生地なんかもひっくり返してるし……めちゃくちゃ器用だなあいつ……」 バレンタインデーは好きよ、いろんなチョコが手に入るから。
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