「……泥濘の神は禁断の技を手に入れた人間を許しませんでした。彼らを一人残らず根絶やしにし、とうとう地上に人間はいなくなりました。神は彼らが生まれた地を封印し、新しい人間を作りました。それらは地に満ちてゆきます。時が経ち、泥濘の神は老い衰えてゆきました。人間はそれとは逆に見る見る栄えてゆきます。眠りにつく頃と悟った神は、禁断の技を人間に授けました。彼らがそれを正しく使う姿を見届け、ついに泥濘の神は永の床に身を伏せたのです。
神が身を隠してから数ヶ月の後、封印の地に二人の人間が現れました。彼らは死に近い眠りに落ちていた為に、神の裁きに合わなかった、古い人間でした。二人は身に残していた禁断の技を使い、子を成しました。その子達は、新生の人間の中に混ざり、やがて子を作りました。こうして地上は、古き強さと新しきしなやかさを合わせた人間に溢れることとなったのです。……」
鉄の司祭は一つの伝え話を朗々とした声で諳んじ、ニヤリと笑ったのである。
ネプチューンは額のサークレットみたいなのをとったら坊主頭みたいな感じだよな、多分→坊主→和尚さん→宗教……という連想ゲームのために、ネプチューンには作られた星の宗教及び神話の情報がインストールされている、と言う個人設定が生まれました。なので私の中で、彼はいささか胡散臭い宗教家だったりします。今のところは、
上のイラストは宗教家な彼をイメージして、と言いたい所ですが、真メガテン1の邪教の館BGMを聞いていたので、邪教の館の主成分も含んでいます。と言うか、途中まで邪教の館にしようか、宗教家にしようか、迷ったのでぐちゃぐちゃになっています。どっちにしても妖しい感じを出したかったのでそれはそれでいいか、とも考えていたり……。座り込んでいるウェーブはネプチューンのあらゆる意味での相棒的な感じで。
「縁を求める心と何者にも頼らず自身で次代を生み出す力、それが必要なんですよ、人間にはね」
「じゃあお前は人間になりたいのか? オレまで巻き込んで」
「まさか……」
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