有名どころなら5000ゼニー、普通のケーキ屋でも3000ゼニーはするところだけれど、手作りならばそんなにはかからない。苺やクリーム、飾りのアラザンやチョコスプレー、エディブルフラワーや砕いたクッキー、望むものを想いのままに載せる、最高の贅沢が楽しめる。多少の不格好は御愛嬌だ。
「デモネ、シェード。何よりナノハ、アナタが作ってくれたッテコトデース」
アナタからの好きでお腹一杯になれるなんて、ワタシはなんて幸せナンデショウ!
頬にまでクリームをつけて笑う恋人を眺める吸血鬼の胸は、それだけで一杯になったのだ。
ケーキを食べてもらう為にスプリングの口を描いていますが、実際の所、彼に口はあるんでしょうか。飛び跳ねる動作から口は作られていないとは思うんですよ、十中八九。でも、物凄く小さい感じの口があったら私は嬉しいです。
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