人魚の呟きに、緑のダイバーは頷いた。
「でも、どんなに個人間で仲良くしても、ダメな時はダメなんだよね。世間に押しつぶされる時ってのはあるもんさ」
「大事の中の一部を取り出して、後世で悲劇だと言っても、それで終わり。ってことはなんだ、道徳の本に載って好き勝手言われるって事か、いやだね、サブいぼがでる。……あと人魚さん、俺と潜水艦は、絶対仲は良くなかったぞ」
ひとしきりを話した後、海賊は右手で青い潜水艦を指す。刺された方は、むっすりと口を結んだ後、そっぽを向いた。
「俺だって、お前を仲良しだとは思ってなかったぞっ」
「まあまあ、二人とも、もう落ち着いてくださいよ」
青いポンプが少し困ったような表情で、二人の間に入ると、まあるいタンクがうん、と頷く。
「いや全くその通り。っていうか、もう喧嘩しても仕方ないって話でね」
「だがよ、全員集まる必要なんざあったのか? 俺は最後、あっちにいたんだぞ」
「潮の流れだよ、しょうがない。それに一人でいるよりずっといいんじゃないかな?」
「僕は一人になると思っていたから、これはこれで構わない結果なんですけど」
「でもまだいない奴がいるな」
「河童のあんちゃんは、猿と豚のあんちゃんと一緒で、蛙ちゃんは、蛇のあんちゃんに捕まったかしらん? 蟹ちゃんも、もしかしたら一緒かも」
「じゃああと二人ね。どれくらいでくるかしら?」
「案外遅くなっちゃうかもね。二人には仕事があるから……まあ、気長に待とうよ、ここでの時間は一瞬だ」
光の螺旋律を聞いていたらこうなりました。ウォーターさんとトードとビーナスは迷った末に描かず。パイレーツさんは帽子部分が掛けずにかわいそうな事に。からくりサーカスのブリゲッラさんの帽子と同じと思っても、なかなか描けない。
[2回]
PR