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【2024/11/25 19:21 】 |
勝ちと負け(泡潮)



ピクシブで以前あげたなんか、殺伐とした感じのバブル×スプラッシュってのも書いてみたいなぁ。
あのバブルさんは有賀バブルをイメージしたものだったけれど、再現できていたかといえば……どうだろう。
有賀版で考えてみると、有賀スプさんは有賀バブルを嫌っていそうというか、歯牙にもかけない感じがする。有賀バブルの方は自分を嫌う彼女をみて、近づいてはニヤニヤしていそう。
9の事件が起きても、バブルは「いい子ちゃんがどういう風に動くのか。」を楽しみに見ている。そんな行動した理由にも関心を持っていて、陰ながらこっそり手助けをする。(ナンバーズは全員手助けしていそうだけど)バブルのそういった動きを見て、何しているの!と怒るスプラッシュを見て、またバブルはニヤニヤする。私の中で有賀バブルはまじめな子をからかうのが好きみたいです。

以下、書いている最中に思いついたバブスプ小話。





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「…………。」
視線を下へ、自分の腹部へと移動させる。開いた脚の間に座り込んだ人魚型ロボット――スプラッシュウーマンを、バブルマンはただ黙って見つめる。彼女は彼の視線など気にせず、目の前に座る機体の腹部を触っていた。
救難救助用に――人間に関わるために作られたスプラッシュウーマンの体は、女性型であることも手伝ってか、下半身以外は人の形に近かった。対してバブルマンのそれはどこか機械然としていて、今、女が触っている腹部なんぞは大きいビスがいくつも打ってあるのだ。
「随分と大きいわね。」
水色の腹部に手を置き、スプラッシュウーマンはどこか感心したような声で呟く。自分の平らな腹と比べていたのだろう。もう片方の手は彼女の体を触っていた。
「アンタと違って、俺は旧型なんだ。」
つっけんどんに答え、彼女の腕を握る。握ったそれはひどく細く、ちょっと力を折れそうだった。
「それに、俺は戦闘用だからな。」
深く潜れることは、時として武器になる。今までいくつもの侵入者を水圧で押しつぶしてきたことか、数えようとしても数え切れないほどだ。
「アンタも俺のテリトリーに行ってみるかい?」
「あら、私は一応最新型だから、貴方よりも深く潜れるはずよ。」
スプラッシュウーマンは目の前の機械を鼻で笑い、膨らんだ腹に指を走らせる。
「潰れるのは貴方かもね。ええ、このお腹からぱんっと。」
形の良い唇が少し、つりあがる。その顔には以前見かけた時にはなかった影が見えた。そう、自分と同種の影が。
「じゃあ潰れる前につぶしてやるよ、その細い腰を。」
「抱きつぶすの?」
そう聞き返し、スプラッシュウーマンはバブルマンの腹部に腕を回し、突き出た頂点に唇をつける。いきなりの行為に、バブルマンの動力炉は急激に動き出し、機体内部に熱を持たせた。
「抱きつぶされたいの?」
自分の体の変化を悟られぬよう、いつもより低い声を出す。いくつも唇を落としていたスプラッシュウーマンは顔を上げ、妖艶に微笑みながらバブルマンのイヤーレシーバーに近づく。
「女は好きな男になら抱きつぶされたってかまわないものよ。」
色の含まれた声で囁かれ、バブルマンは慌てて彼女から離れようとするが、体を捕らえられていて一寸の隙間を作ることもできない。そんな男とは逆に、スプラッシュウーマンは先ほどと同じように彼の腹部に口づけをする。
負けた、という悔しさと共に妙な心地よさを感じながら、バブルマンはマスクの中で臍を噛んでいた。


終わり


殺伐目指したはずなのに、おかし、いちゃこらしているじゃねえか。






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【2011/01/29 17:06 】 | SS | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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